吉原夕月の事件について

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吉原夕月の事件について

事件

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keom 0 877 2023/06/05

事件について

先般吉原で現役ソープ姫様が個室の中で、お客さんからメッタ刺しにされて死亡した事件について何がそのようにさせたのかとお店の接客教育はどのようなものであったのかについて考察してみたいと思う

犯行理由

犯人はお店に通っていた常連さんのようであったが、粘着気質の為、被害者となった女性から出入禁止になっていた。それを逆恨みして別の名前で入店して、入店後直ぐに犯行に及んだようである。明確な殺意があり、被害者はすぐに救急車で運ばれたが出血多量で亡くなられた。また、犯行後、加害者は次のように犯行理由を述べている。被害者がもの凄く優雅なくらしぶりをしていることについて自分の生活と比較して我慢できなくなった。と述べているようですが、最終的には出入禁止になった時点で犯行を決意したものと思われます。

加害者は色恋で?

加害者は決して裕福ではなく、むしろ高級ソープの代金をどのように捻出していたのかと疑問に思うくらいの収入しかなかった模様です。ですから、なけなしのお金を握りしめてお店に通っていたのかもしれません。では、その高級ソープのサービスとはどのような接客や色恋サービスであり加害者が嵌まっていったのかを検証していきたいと思います。

お店の接客マニュアル

そこで、お店の特徴とお客様への対応マニュアルを入手しましたので詳細に見ていくことに致します。

まずは、お店の特徴は、吉原界隈の常連さんの話を総合すると、ものすごい濃厚サービスでイチャイチャ感や恋人感覚を演出してくれるお店で有名だったようです。常連さんが語るには、最初は姫様のパーソナリテイーや性格的なものかと思いましたが、お店の女の子全員がそのような接客であったのでお店の教育方針だと分かりました。と一様に声を揃える。
 
次に、入手したマニュルの一部を紹介したい。


1 お出迎えの際、出来る限り自分の服はお客様におねだりして脱がしてもらいましょう。自分で脱ぐ場合も恥ずかしさを最大限に演出するように心がけましょう。
具体的には、
甘える表情をみせて「脱がしてください・・・」とお客様に服を脱がしてもらうようお願いしてください。キャミソールを脱がしてもらい、ブラジャーはお客様にくっついて後ろに手を回してもらいキスをしながらホックを外してもらいましょう。そして乳首を片腕で隠し、片方の手を口元にもっていき「恥ずかしい」と小声でお客様に伝えましょう。
パンツを脱がされたら口元に持っていった方の手で股間を隠し、再度「恥ずかしい」と小声でお客様に伝えましょう。
 

2 恥ずかしがる仕草は女性独特の仕草になります。服を脱がして無反応な女性と恥じらいを見せる女性とではその場の雰囲気が全く違います。自分で脱いでと言われた場合でも恥ずかしがる仕草は必ずしましょう。「恥ずかしいよ」と小声でお客様に伝えましょう。
 

3 お客様と最初に対面するエレベーターでは、目をウルウルさせながら、待ちきれなかったという雰囲気をだしてください。お客様にはすぐに抱き着いて、服越しに身体を触るように意識してください。
具体的にその際、
「しゃべるときはお客さんの耳元で、恍惚とした様子で吐息がかかるように甘えてしゃべります」 
帰り際は
「わかれたくない 帰らないで を連発して引き留め思わせぶりな態度をとるようにしながら何度もキスをしてください。」
それが再来店につながります。
 

4 女性のちょっとした仕草が男性をさらに興奮させます。
具体的には、以下の仕草を参考にしてください
・シーツや枕をぎゅっと握る
・手を握る
・男性の身体に脚を絡める
・指を絡める
・ダメといいながら力強く抱きしめる
・自分の指を咥える
・ビクンビクンと身体をよじる
・お客様の股間を触る
・お客様の体、腕にしがみつく

総括

いかかでしたでしょうか。私は人気ソープ店の経営マニュアルというか教育マニュアルにただただ驚かされました。ここに記載した内容はマニュアルのほんの一部であり、すべての接客対応に恋人感覚、イチャイチャ感覚、色恋対応が散りばめられております。業務的な仕事感を感じさせることがないように細心の注意を払っているようにも見受けられます。サービスの合間には必ずキスをねだるように指導しており、業務感・仕事感・やらされ感を払拭していることが伺い知れます。

以前働いていたベテラン嬢さんも‘あれほどまでの濃厚さと恋人と錯覚させるような接客をさせる店はないです’と言い切る。それほどまでに他の店舗とは差別化を図り、有名人気店の地位を不動のものにしている。

まさに男心の神髄をつかんでおり、この甘美な経験で沼に嵌まり、虜になってしまう男がいても何ら不思議ではない。ソープランドに高いお金を払って来るお客さんのインサイト、つまり、消費者の隠れた心理を見事に見透かしており、その期待と要望に応えるための対応が見事なまでに行き届いているようです。総額6万以上のお金を1回に払うのですから、通常普通の人間であれば、そうそう頻繁に通えるわけではないのです。だからこそ、業務的なただ射精させるだけの満足感ではなく、心までも満たしてくれるような接客が必要なのかもしれません。

さらに次回来店につなげるためには、また来たい、また逢いたい、ずっと待っているかもしれない・・・と思わせるような仕草や心に残る言葉が必要なのかもしれません。そもそもソープランドに通う男性は全てではないが寂しがり屋であり、孤独であり、本物の恋愛経験に乏しく、真実の熱愛を経験したことがない男性であることが多い。決してもてるタイプでもなく、女性友達も少なく、告白されたことなど当然ない男性がほとんどであろう。だからこそ、このような夢の世界のような演出と竜宮城にでもきたようなもてなしをうけることにより、疑似である世界を思わず願望である本物の現実の世界であると勝手に思い込んでしまうのであろう。

本人も当然、好かれているなんて思ってもいないのであるが、今までに経験したこともないような甘い言葉をかけられ、それも自分の欲望を女性の方から導いてくれるのだから夢でもいいから覚めないでくれと呪文を唱えるのかもしれません。そして、それが、真実の世界であると思い込みたくなるのであろう。あくまでもお客さんと姫様という関係を維持し続ければ大きな問題もないのであろうが、その一線を超えることを熱望すると深刻な問題に発展してしまう。

男という生き物は意外にまっすぐでストレートな人間が多く、特に女性とのお付き合い経験に乏しい男性はほんの少しの女性のやさしさに勘違いすることが多いそうである。これは男の願望があまりにも強くなり、その願望を女性の願望に差し替え変換してしまう心理現象らしい。

いずれにしても、ここまでの色恋であれば冷静になれ、遊びだよ、割り切れ、勘違いするなと我に返ることができますが、更に突き進むと、もはや後戻りすることができなくなり、現実の世界に戻れなくなるのである。そうなれば後は姫様一途の精神状態になり、それを壊す障害物が現れれば命を賭してでも突進していくようになるのかもしれない。今回の加害者も出入禁止という絶望の状態から抜け出すことの唯一の方法が今回の犯行だけだったのかもしれない。

なんとも後味の悪い、風俗好きの自分には身につまされる事件であった。何事もほどほどにお遊びすることが賢明なのかもしれない。

被害者のご冥福をお祈りする。



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