「彼氏いるの?」への上手な返答をマジメに考えてみた。
お迎えの黒服さんに連れられてお店に到着すると、まずプロフィールシートへの記入を促される。
そのあとに簡単な面接を受け、いざ体験入店というのがざっくりとした流れ。
「じゃー店服から好きなドレス選んで、着替えてくださいね。着替えたら、ヘアメイクしますから。」
ハンガーにかかっているドレスの中から一番無難そうな白のミニを手に取り、いそいそと着替えて更衣室を出る。
「じゃ、こちらで。」
テンプレートのような流れで促された先には、ヘアメイク担当のお姉さんが待っていた。
はじめての、ヘアメイク体験。
これまでヘアメイクさんが常駐しているお店で働いたことがないわたしは、戸惑いながらも椅子に腰かける。
「おはようございますー。どんな感じにしましょうか?」
あ、よく分からないので…ど、どうしましょう?
「うーん、ミディアムなんで、とりあえず巻いてみますか?」
あ、じゃ、それでお願いします。
その受け答えはコミュ障さながら、これからコッテリとディープな接客をする人だとはとても思えないほどであった。
ちなみにコミュ障とは、なにか言葉を発する前に必ず「あ、」と発声してしまう生き物を指す。
プロの技で、みるみるうちに巻かれていく髪。
いつでも金欠病であるわたしが、まるで普通のお嬢さんのように姿を変えていく。
それでもどこか貧乏くささが抜け切らないように見えるのは、わたしの貧乏くさい自意識のせいだろうか。
「はい、完成。いってらっしゃい!」
ヘアメイクを終え、わたしの体験入店はいよいよ本番を迎えることになった。
さっぱりとしたお姉さんの声色に背中を押されるように、とりあえず頑張ってみようと思ったのである。
のんきに奮い立ってる場合じゃ、なかった。
ここで、大変なことに気がついた。
セクキャバ嬢にとって必要不可欠なアイテムらを、すっかりと忘れていたのだ。
それは汗をかいたグラスを拭くためのミニタオルと、いつでも持ち物を手元に添えておくためのクラッチバッグ。
加えて細かいことを言えば、名刺入れに、お客さんの情報をメモするためのボールペンに、たばこに火を点けるためのライターに…。
まだまだ裸仕事の感覚を取り戻せていないわたしは、全部まるっと、忘れていた。
体験入店ではもちろん持っていなくても構わないのだけど、クラッチバッグまで貸し出してくれるお店は少ないのである。
すでにドレスに着替えてしまっており、もうどうしようもないので、仕方なく普段づかいの化粧ポーチとお店のおしぼりを代用することにした。
ひと安心のため息をついているわたしに、店長が「これ、使ってくださいね。」と、ボールペンとカラ名刺を差し出す。
手渡された10枚ほどのカラ名刺に、なるべく可愛げのある字体で「ユウ」と書き込み、ようやく準備が整った。
出戻り嬢のカサイユウは、接客いつでも行けまっせ!という状態に仕上がったのであった。
文|カサイユウ(ライター・元風俗嬢)
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